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狂喜乱舞

狂喜乱舞シリーズは、2015年2月から2016年1月までの一年間、三浦宏之が毎月岡山県内外のダンサーを1人指名して1ステージのみの公演を試みた。
出演するダンサーは三浦宏之と指名されたダンサーの2人のみ。

2015年岡山居住時代に行われた、1年間、毎月誰か一人と公演を行うというもの。岡山県外から出演者を呼ぶことが多く、それなりに大変だったけど、毎回の創作ではゲストダンサーとの対話もさることながら、上演される空間、すなわち場所との対話も楽しかった。

個人的には人と場所との関係に、深く関心が持てた機会となりました。

2015.02

01 「非ダンス概論」 

星加昌紀(愛媛)+三浦宏之

非、ダンス概論なのか

非ダンス、概論なのか

あるいは

非、ダンス、概論なのか

 

そもそも

そこを論じることすら

 

 

既に

論外なのである。

非ダンス概論

2015.03

02 「めぐるからだ」 

小暮香帆(東京)+三浦宏之

神の血は決して私を見捨ててはいない

私が知っている、この一つのこと

彼は私を愛しているから

めぐるからだ

2015.04

03 「内包宇宙」 

笠井瑞丈(東京)+三浦宏之

からだのことをかんがえてみるとき

      その内側にこそ

 

 

     あの

       広大な宇宙が存在しているのです

 

その表裏の同一性が

 

 

 

     我々には必要だ

内包宇宙

2015.05

04 「TURN TABLE」

木村玲奈(東京)+三浦宏之

ずっと遠くまで来た気がしていたけど

長い時間

くるくると回っていただけなんだ

 

そう思って

ホテルのドアを閉めた

 

不安はもうない。

TURN TABLE

2015.06

05 「外道一心」

高須悠嵩(岡山)+三浦宏之

道を外れ

道をつくる

外道一心

2015.07

06 そこで時は止まったまま、不自然に溶解している

高木貴久恵(京都)+三浦宏之

あの日

 

 

なだらかな坂を

登っていった   その 先にいたのは

          

 

あなたの影

それは

                        

                 

とても暑い日で、

 

 

私は汗を拭った

気さえするくらい

そこで時は止まったまま、

2015.08

07 「i / colors」

岩渕貞太(東京)+三浦宏之

i =私・情報

 

colors =色・色合い・色彩・色調・皮膚・個性・特色・国旗・外見

i / colors

2015.09

08 「ノンストイック」

平井優子(岡山)+三浦宏之

私たちは

ストア学派の哲学に依るところで存在してはいない。

 

ノンストイックス

それは次にある、からだを宿した卵。

 

 

 

卵の殻は、湿っていて柔らかい。

 

しばらくすると

 

 

音もなく破裂する

ノンストイック

2015.10

09 「イキツクト○コロ」

きたまり(京都)+三浦宏之

いきつくと ころ

なんぼ のもん

いきつくと ころ

はだ かんぼう

いきつくと ころ

ぼけつ ほり

いきつくと ころ

かず おさん

いきつくと ころ

かぞ くづれ

いきつくと ころ

かぜ まかせ

いきつくと ころ

あれ したい

 

さいごに

イキツクト◯コロ

イキツクト◯コロ

2015.11

10 「わすれ ぬため」

上村なおか(東京)+三浦宏之

もはや いきばを なくし

うしな われた からだと

わすれ ぬために おどる

あのひの ほんの かけら

わすれ ぬため

2015.12

11 「けものやもめ」

合田緑(愛媛)+三浦宏之

昔むかし、今か、未来に、踊るけものがおりました。

踊るけものは人の理解を食べて生きていました。

人はいつも理解したがるので、踊るけものはいつもお腹がいっぱいです。

お腹がいっぱいになると、踊るけものは踊ります。

理解を超えて踊ります。

けものやもめ

2016.01

12 「独断と偏見」

「   」 +三浦宏之

「常に私は、完成されることを嫌うのだ」

               三浦宏之

「ヒトは皆、世界を独断と偏見で眺めているのだ」

             ヘンリー・C・ミュラー

独断と偏見

​ゲストダンサープロフィール等、詳細は「狂喜乱舞」 オフィシャルサイト

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